【準1級取得】英検を受けるならS-CBTがおすすめ
2020年に英検S-CBTで英検準1級に合格しました。S-CBTはすごく利点のある試験方式だと思うのですが、英検受験の選択肢としてはマイナーだなと感じたので、ここでS-CBTの利点についてまとめます。
英検S-CBTとは
正式には「英検2020 1day S-CBT」と言います。
試験の概要としては次のとおり。
従来型の英検と同じ出題形式を取りつつ、スピーキングテストを吹込み式として1日で4技能を測ることができる試験です。実施級は準1級、2級、準2級、3級です。
「英検 S-CBT」に合格すれば、従来型の英検と同じ資格を得ることができます。
詳しくは以下を参照ください。
英検S-CBTのメリット
試験の回数が多い
これが一番のメリットだと思います。通常の英検は年たった3回しか実施されません。一方、S-CBTは毎週土日に実施されます。年3回しかないと、都合によっては試験を受けられない回もあるでしょうし、いざ申し込んでも思ったとおりの勉強時間が確保出来ず残念な結果となることも少なくないと思います。でも毎週受けられると思ったらどうでしょう。自分の都合がつけやすいですし、勉強がひと段落して今の英語力を確かめるために英検を受けることが出来ます。また、数をこなすことだけでも合格の可能性が高まるので、メリットしかありません。
1日で試験が終わる
通常の英検は一次試験と二次試験に分かれています。一次試験はリーディング、ライティング、リスニング。二次試験はスピーキングです。また、一次試験の合格者だけが二次試験を受けることができます。一方、S-CBTは1日で全4技能の試験を受けることが出来ます。通常の英検では受けることができないスピーキングも同時に受けられるため、通常の英検を受ける場合の練習にもなります。もちろん、スケジュール調整も容易ですね。
リスニングにヘッドホンが使える
通常の英検やTOEICを受けたことがある人は分かると思いますが、会場で受ける試験の場合、音声はスピーカーから流されます。スピーカーと言ってもラジカセなので、普通に音は悪いし、音量調整なんて出来ません(聞き取りにくい場合は音量調整の時間中に試験官にお願いすることで調整してくれます)
一方、S-CBTは受験者一人一人がヘッドホンを使ってリスニングを受けるので、試験中でも自由に音量調整が出来ますし、ラジカセに比べると非常に良い音で試験問題を聞くことができます。リスニングの苦手な人(自分もです)にとってこれはめちゃくちゃ良いメリットです。
スピーキングは対面式ではない
通常の英検は試験官との対面式で試験を受けるので、入室時や退室時、スモールトークなど、本試験に関係ない部分で英語を喋る必要があり余計な労力が必要です。
S-CBTの場合は録画された映像なので、対面の場合ほど緊張はしません。
ただ、受験者全員が一斉にスピーキングテストを始めるので、周りの受験者がペラペラと回答している状況に圧倒される可能性はあります。
実際、僕が受けた時は、周りは流暢に喋っていたのに自分は上手く回答できず、凄く焦ったのを覚えています。ですが、結果は合格だったのでみんなたいした内容は喋ってないんだと思います笑。本番は焦らず自分のペースで回答することさえできれば合格できると思います。
ちなみに、僕はスピーキングの練習にDMM英会話の英検レッスンを利用しました。
本番と同じ形式で練習できるので、一度でも受けておくと、本番が楽になると思います。
受験料が安い
準1級の場合は通常試験の試験料が8400円であるのに対して、S-CBTは7900円と500円安いです。しかも通常の英検は別日にスピーキング試験があります(一次試験に受かればですが)ので、拘束時間あたりの金額はS-CBTの方がさらに安く、コストメリットが非常に高いです。
受験した感想
僕は2020年の8月に準1級を受験しました。
受験者は比較的若い人達(20代以下)が多かった印象で、中には小学生ぐらいの子供も親御さんと一緒に会場に来ていました。
場所はテストセンターです。
通常の試験と比較すれば受験者数は少ないので受験票の確認は非常にスムーズでした。
試験はパソコンを使いますが、普段から触っている人なら何の問題もないと思います。簡単なマニュアルも受験者ごとに配布されます。
一番気をつけなければならないのは、試験の順番です。
通常の試験はリーディングからですが、S-CBTはなんとスピーキングから始まります。
これを知らずに受けると心の準備ができないままノンストップになるので、しっかり覚えておいた方がいいです。
まとめ
英検S-CBTのメリットが伝わりましたでしょうか。こんなにメリットがあって、通常の試験と同じように資格が認定されるのですから、受験しない理由はないと思います。すぐに英検の資格が欲しい人や腕試しがしたい人はS-CBTも選択肢の1つとして考えてはどうでしょうか。