クラフトビール好きにおすすめのマンガ 「よりみちエール」を読んでみた
若手イケメン俳優とアラフィフの元映画監督が東京を舞台にクラフトビールを飲むマンガ。
ほのぼのとした優しい絵柄とクラフトビール×ペアリング料理が凄くマッチしていて、キャッチフレーズのとおり”読むとビールが飲みたくなる”し、きっと”いつものビールがもっと美味しくなる”、よりみちエールの感想をまとめます。
とにかくクラフトビールが美味しそう
まずはとにかくこれです。マンガをとおしてクラフトビールの美味さがめちゃくちゃ伝わってきます。
メインキャラのうち若手イケメン俳優である藤田アランがクラフトビールを飲み慣れていない点もポイントで、アランが始めてクラフトビールを飲む場面は自分も同じ体験したなーと思い出す場面だったし、まだクラフトビールを飲んだことない人にとっては飲んでみたい!と思わせる描写だと思います。
あとはクラフトビールの知識が随所に散りばめられているので、クラフトビールの知識がない人はもちろん、もっと知りたいと思っている人にとってもより深い知識を得るのに役立つと思います。
作中でアランが言っていたとおり、いわゆるビール(スーパードライ、一番搾りとか)のイメージって、ただただ苦くて美味しくなくて、居酒屋でおじさんが絶対頼むし強要してくるしで、世間一般特に若い世代にとっては、とりあえずビールってなんなん?レモンサワー飲ませろや、みたいなイメージがあるのは事実だろうなと。
そういう大手メーカーのビールを否定するつもりは全くないですが、あえて比較するとクラフトビールっておしゃれなんですよね。ビールを提供する側もおしゃれで美味しいというイメージを押しているし、店の雰囲気も若者世代を意識した店づくりをしているところが多い。
雰囲気やイメージから入って一回飲んでみるとクラフトビールのその美味しさに気づいてハマる。クラフトビール美味しいやん!ってなった人は大手メーカーのビールに戻ってみてもいい。実はメーカーごとに味が違うし、先入観なしで飲んでみると美味しかったりする。
何が言いたいかと言うと、漫画読んでたらビール飲みたくなるわってこと。
続きが気になるストーリー
登場人物
高田頼道
メインキャラの1人。
クラフトビールをこよなく愛するアラフィフ男性。
元は映画監督だったがある事件をきっかけに映画の道から退き現在は映像クリエイターを仕事にしている。
定期的にビア活を開催しており、ビールの知識はもちろん、いろんな店を知っている。
藤田アラン
もう1人のメインキャラ。
アメリカ人とのハーフであり、ブレイクしかけの若手イケメン俳優。
自らの命を絶つ一歩手前だったが、頼道が製作した映画を観たことで踏み止まる。
頼道を尊敬しておりビア活を共にしているが、実はお酒は強くない。
美味い酒と暗い過去
物語の軸はビール。これは間違いないですが、メインキャラである2人は過去に問題(心の闇を抱えている)があったようです。
頼道が映画監督を辞めた理由、アランが死を選ぶほどの絶望。
一巻では2人の抱えている闇の部分が垣間見れる程度で過去に何があったかは謎です。(少しヒントは出てきますが)
しかし、闇を抱えているが故にお互いに惹かれあっていく彼ら。これから描かれるであろう2人の過去と未来にも注目です。
素人目線の勝手な評価ですが、クラフトビールと料理、そしてそれらを楽しむ2人の様子が穏やかに描かれているからこそ、過去の描写との対比が強調されてビール(じゅるり)からストーリー(えっ)の方に引き込まれてしまうんだろうなと。
個人的にはビールが好き&3月のライオンが好きな人はハマると思う。
作中のクラフトビール
作中にはたくさんのクラフトビールが登場します。
有名どころから地ビールまで、こんなんあったんだ!と飲んでみたくなるものばかりのクラフトビールを一覧にしてみました。
- 代々木アンバーエール
- 新宿ペールエール
- リヴィジョン IPA
- ブルーノート 東京ビール
- ブラザーセロニアス
- カリフォルニアドリーム
- 遥風
- ピルスナー (EBINA BEER)
- ヒューガルデン ホワイト
- 水曜日のネコ
- よなよなエール
- 東京ブラック
- 僕ビール君ビール
- キリン ラガー
- オルタナティブIPA
- スードニンフ
- ブギーバッグ
- ベリージョー
- コーヒーメロウブラウン
- 門司港地ビール ヴァイツェン
- ゴールデンスランバー
- 横綱アメリカンスタウト
東京はこれら全部飲めるんですよねー。いいよなー。気軽にふらっと入った店で美味いクラフトビールが飲める。いいなー。
まとめ
クラフトビール好きなら気に入ること間違いなしだと思います。ビール片手に読むも良し、頼道とアランの物語を追って読むも良し、いずれにしても続きが気になります。
ヤングマガジン公式サイトから無料で試し読みもできるみたいなので、気になる方は一読してみてください。