大企業のエンジニアは転職できない
世間的に大企業と呼ばれる会社に勤めている僕ですが、地元に帰るために転職活動をしていました(今はコロナ禍ということもあり活動休止中)。今までの転職活動を振り返って思うことがあるので、この記事にまとめます。
プロフィール
- 現在の会社:総合電機メーカー
- 現在の職種:制御装置の設計、開発
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年齢:30代前半
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最終学歴:地方国立大学 工学部卒
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勤続年数:7年
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現在の年収:約680万(残業代込み)
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転職活動歴:3年
転職活動時の条件
- 最も重要な条件は地元に帰ること。
- 年収の減少や職種の変更は許容可能(もちろん最低限のラインはあるが)
転職エージェントを使ってみて
Doda、リクルートエージェントの2社を使用しましたが、いずれも登録後すぐに面談の連絡が来ました。
面談の流れはどちらも次のとおり。
- 履歴書と職務経歴書の確認
- 転職理由の確認
- 希望条件(勤務地、年収、職種等)の確認
- 紹介可能な求人の説明
- エージェントサービスについての説明(主に求人検索、面接等の日程調整方法について)
転職活動について
選考結果
- 書類選考:30社中5社通過
- 一次面接:5社中1社通過
- 二次面接:通過なし
- 内定:なし
上記のとおり現時点で内定は得られていません。
選考結果に関する分析
- 転職活動初期は現在の職種(設計・開発)と同じ職種の方が書類選考通過率は高いと考え、設計・開発職を中心に書類選考に応募したが、全て不採用。
- 履歴書・職務経歴書の書き方が悪いと考え、エージェントに添削を依頼するが、修正不要と言われる。
- 応募した会社は大手から中小まで含んでいるが、現在の仕事内容と完全に合致するものではない。
- 応募する職種をプロジェクトマネージャー系に変更すると面接に進む確率が上がった。
上記より、大企業勤めの僕が保有しているスキル(または経験)は、設計・開発職における専門的なスキルというよりもプロジェクトマネージャーとして有用なのではないかと考えました。
大企業のエンジニアの仕事
- 売れるもの、売るための戦略検討
- スケジュール、コスト管理
- 社内外の技術折衝
やはり世間的に言うところのプロジェクトマネージャーの仕事が大企業のエンジニアには求められる。
しかし、それ故に大企業のエンジニアは自分で設計できるだけの技術力をもたない。(知識としては知っているが、技量として身についていない)
大企業のエンジニアは転職できないのか?
大企業は新卒社員をプロジェクトマネジャーになるように育成するため、専門スキルは外部から調達する。定常的には関係会社や付き合いのある下請けで間に合うが、新規プロジェクトの発足時や将来的な業務負荷が予想される場合は中途採用を募集する。この時、足りないのは専門知識・スキルを持つ人材であるため、プロマネ的な仕事しかできない大企業のエンジニアは転職市場において価値がないのである。また言うまでもなく中小企業はその業務形態的に下請けになることが多いことから専門スキルが必要となるため、専門スキルを持たない大企業のエンジニアに活躍の場はない。
つまりプロジェクトマネージャーは転職できないってこと?
そんな訳ないですよね。転職サイトでのプロマネの求人は非常に多くあります。
プロジェクトマネジャーは非常に専門的な知識・経験、そして何よりリーダーシップが必要であり、プロジェクトの行く末はプロマネ次第であるほどに、円滑な業務遂行のため必要不可欠な存在です。
先ほど言ったとおり、大企業のエンジニアはプロマネのような能力が求められます。従って、専門的な技術力よりも周りの人間を巻き込んで何らかの問題や課題を解決するための能力を身につけるための研修や指導を受けます。ですが、彼らはプロマネという肩書きは持っていないのです。あくまで設計・開発メンバーの中の一人という位置付けでしかありません。これにより、転職市場において必要とされるプロマネとは経験値に差がつきます。できることは基本的に同じなので、単純に経験が足りないだけですが転職市場において経験は非常に重要視されるため、大企業のエンジニアがプロマネの職種に応募しても合格には至らないのです。
というのが、今までの転職活動を振り返って思うことです。(個人的な主観も含んでいますので全ての大企業に勤めるエンジニアには当てはまらないと思います)
今後の転職活動について
今はコロナの影響もあり、先行き不透明なのでしばらく転職活動は休止しようと思っています。(現職でも大きな変化があり、学べることも増えそうなので)
また、再開後の応募職種はやはりプロマネが有利かなと思っており、転職市場で必要とされる経験を身につけてからの方が有利だと考えています。